マスクの実質強要から子ども達を守るための請願が採択されました【発起人:安竹洋平】

マスクの実質強要から子ども達を守るための請願が採択されました【発起人:安竹洋平】

東京都小平市の市議会議員をしている安竹洋平と申します。当プラットフォーム発起人の一人として、主にコンテンツのメンテナンスやメーリングリストの管理を手伝っています。

新型コロナウイルスのワクチンが子ども達にも実質的に強要され(つつあ)る状況と、マスクが実質的に強要されている状況とには多くの共通点があるため、この場をお借りしてマスクの請願について少し書かせていただきます。

令和4年2月28日、小平市議会において、請願『市立小・中学生の健全な成長、発達のために教育活動における制限の緩和を求めることについて』が全会一致で採択されました。委員会の審議を経て件名や内容は当初から少し変更され、最終的に次のような形での採択となりました。

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この請願は、マスクをつけられない、もしくはマスクをつけることに不安、不快、不調を感じる子ども達の居場所がなくならないよう、また、給食時の行き過ぎた制限を緩和するよう、教育委員会のガイドライン変更等を求めるものです。

学校で苦しい思いをしているお子さんのお母様方からのご相談を、同僚であり同じく当プラットフォーム発起人の伊藤央議員が受けたところから請願の活動が始まりました。伊藤議員は役職上の都合で紹介議員になることができなかったため、同じ会派の私がお話を受け、筆頭紹介議員の役を快諾しました。

筆頭紹介議員になってから、請願者のお母様方と共に駅前で街頭演説をしたり、店舗を回ったりして署名集めをしました。お母さまのお一人がWebサイトをつくってくださり、市内だけではなく全国からも署名を集めました。また、伊藤議員をはじめ5人の同僚議員にも手伝っていただきました。結果として署名数は1ヵ月で2,500名分を超え、最終的には2,636名分にもなりました。議員歴の長い同僚の橋本久雄議員によると短期間でここまで署名が集まるのは非常に珍しいとのことです。ご署名くださった皆様、本当にありがとうございます。

東京都小平市議会の一人会派の会。右端の伊藤央議員も当プラットフォームの発起人。真ん中は橋本久雄議員で、左端が私。

また、各会派への根回し、委員会での配布資料の準備、質疑応答の準備などもお母様方と一緒に行いました。委員会当日の請願者説明と質疑も素晴らしかったです。オミクロン株が猛威を振るっていた(とされる)非常に強い逆風の中にありながら、これらすべての活動がパズルのピースのようにぴたりとはまり、何一つ無駄のない動きとして予想外の全会一致での採択に至りました。筆頭紹介議員として感無量です。

全会一致までの経緯

経緯の一端については、こちらのサイトにできる限り詳しくまとめています。資料もすべて揃えていますので、ご興味をお持ちの方はご覧ください。

子ども達の実情

マスク着用に関して子ども達の実情をご存じのない方も多いかと思いますので、例えば請願者のお子さんの状況を趣旨説明から抜粋します。

私の娘は現在市内の小学校に通う1年生です。しかし今学校には通えていません。
娘はマスクをすると「苦しい、辛い。」と強く訴え、そのことを学校に相談し、その結果マスクをせずに学校に通うことになりました。
しかし、毎日のように先生から児童達に向けて言われる「話したいならマスクをして。」という言葉や、クラスのお友達、他のクラスの子、そして見ず知らずの上級生からの「なんでマスクをつけないの?」「マスクをつけないなら喋っちゃいけないんだよ。」「マスクをしていないのはいけないことなんだよ。」という言葉などを受け、次第に家庭で学校の話題が出てくる事が無くなっていきました。
また学校ではお友達に話す事も躊躇する様になり、顔を歪ませ遂には声を出す事が出来なくなりました。そして娘から笑顔すらなくなり学校で孤立するようになってしまいました。
マスクをしてない私は一言も話してはいけないの。マスクをしてない私は悪い子だから…。
泣きながら毎日訴えてくる僅か6歳の娘と接し、親として胸が張り裂けそうな思いと悲しさでたまらなくなりました。娘と何度も話し合いをした結果学校に行きたくないという娘の意見を尊重し今に至っています。学校の先生方とは何度も話し合いをさせていただきましたが状況は変わりません。
精神的にマスクがつけられない子にも学校で過ごす権利はあるはずなのに、残念ながら今その権利は失われています。

請願者の趣旨説明より

今回の請願を手伝ってくださった方の中には、周りの目が怖いためにマスクを無理につけ続けることで何度も体調を崩してしまったお子さんのお母さまもいます。また、まったく別の機会にご相談いただいたいじめ被害者のお子さんについても、状況をよく伺うと、鼻マスクをしていたことでばい菌扱いされたことがひとつのいじめのきっかけになっていたりします。

署名を始めてみると、私や請願者の方々のところに全国から同様の相談が数多く寄せられました。学校だけではなく幼稚園や保育所なども同様です。請願採択後に開始したチャットスペースには、今現在(3月8日)も毎日多くの苦しみの声が届いています。

東京都教育委員会が令和3年12月24日まで募集していた子ども川柳には、子ども達の苦しみの詩があふれています。例えば次のようなものです(同じ学校から寄せられた各学年の詩をピックアップしていますが、他の学校も同様です)。

がっこうで マスクをはずして あそびたい江戸川区立一之江小学校 1年
あそびたい マスクをはずす くるしいの江戸川区立一之江小学校 2年
コロナかで マスク付けてて 息苦しい江戸川区立一之江小学校 3年
マスクとり 近くで話し 楽しいな江戸川区立一之江小学校 3年
マスクして 一日じゅうは つかれるな江戸川区立一之江小学校 4年
コロナ禍で マスクをつけずに おこられた江戸川区立一之江小学校 5年
マスクせず お話ししたい 友達と江戸川区立一之江小学校 6年
しゃべりたい 給食時間 いつまでも江戸川区立一之江小学校 6年

私たち大人が、紅白歌合戦でマスクをつけずに大声で歌い踊ったり、東京マラソンでマスクをつけずに走ったり、居酒屋でマスクなしで楽しく会食したりする一方、子ども達は悲しい詩を読まざるを得ない状況です。涙が出てきますね。

恐怖、分断、憎悪の世界を終わらせる

今、世界的に 恐怖、分断、憎悪 の世界が進んでいますが、私はこれを 受容、思いやり、愛 の世界に変えたいと思っています。当プラットフォームの目指すところもそこにあります。

お母様方が子ども達のことを心配して行動する際の原動力は愛です。この請願の背景もまさにそれであったため、できる限りお手伝いしています。

一方、子どもにマスクを常用させようとしたり、ワクチンを打たせようとしている親御さんたちも、愛に基づいた行動をしていると言えるでしょう。ただ、その判断を行う際に参考にしている情報が、私から見れば非常に偏っています。状況から容易に類推できるようなことの判断もできなくなっています。これは未知の状況に対して恐怖心が先行していることが大きな原因と感じています。この集団パニックのような状況を変えるためには、まず恐怖心を抑えてもらう必要があります。その上で、偏りがなく、矛盾がなく筋の通った情報を頭に入れていただくことがひとつ重要なことだと思います。

まず相手の愛情に訴えた上で、マスク常用のリスク、悪影響を知ってもらいました

意図していたわけではありませんが、今考えると、署名をいただく際や委員会での審議の場ではそのような手順をたどっていました。まず事実として「それぞれの個性や特性でマスクをつけられない、つけたくない子ども達がいて、居場所がなく苦しんでいる」ことを伝えました。これは相手の愛情に訴えかけることです。どうやら愛情は恐怖心に勝るところがあるようで、話を受け入れてもらえる状況になります。そこでさまざまな専門家の意見として、マスク常用によるリスクや、子どもの発達に与える悪影響の話をしました。この順番でお話をすると理解していただけることが多かったです。

なお「マスク着用には意味がない」という論理展開はしないようにしました。状況を見れば私なんかはこのコロナに対してはマスクの有用性を信じる方が難しいと思ってしまうのですが、厚労省が言うように、飛沫を飛ばさないことには役に立つので、論点がぼやけてしまうところがあるからです。

こうして委員会での審議も乗り切りました。すべての議員に賛成してもらうためには、それ以外にさまざまな手法が必要でしたが、大きな流れとしてはこのようなことでした。

スタート地点に立ったところ

子ども達の状況は待ったなしです。請願の採択を受け、教育委員会には今すぐにでも対応していただきたいところです。議員としてプッシュもしていきます。また、保護者の方々にも、この結果をもって学校長と交渉してもらいたいと思っています。

自由を維持するには声を上げ続ける必要がある

学校には「マスク着用をしっかりしてほしい」という声は届くものの、「マスク着用を実質的にも強要しないでほしい」という声はなかなか届きません。なぜなら、相手に何かを求める人は学校に訴えることが多く、逆に相手の自由を認めようとする人は、学校に訴えることが少ないからです。

私もそうなのですが、相手の自由を認める立場の人々は、多少ストレスを感じたとしても、自由をなくそうという声に抗い、自由を得るために働きかけていく必要があると思います。

全国で同様な悩みを抱える方々のためのチャットスペースを開設しました

小平市だけではなく、日本全国に向け、同様な思いを持たれている方々が意見交換できるチャットスペースを設けました。この異常な状況を建設的に改善していくための情報交換の場です。この騒動が終わるまで受け付けていますので、多くの方にご参加いただけましたら幸いです。
https://kodaira-kodomo.com/chatspace/

すでに全国各地から多くの方にご参加いただき、お声をいただいています。同じ地域でつながりができれば、それも力強い動きになってくると思います。

ひばりタイムスの記事に

地域報道サイトの、ひばりタイムスにも2回に渡り取り上げていただきました。
https://www.skylarktimes.com/?p=37603
https://www.skylarktimes.com/?p=37630

以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。

安竹 洋平(小平市議会議員・ICTエンジニア)

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コメント

  1. 初めまして、新潟の井上と申します。
    大人社会が今、子どもたちに実質強いている子どもたちへのマスク強要、ワクチン強要に悲しみや憤り、様々な気持ちを思っていました。先日グループからこのサイトを知り、いろいろと拝見しています。

    恐怖と分断、憎悪を終わらせる。まさに仰るとおりで受容や寛容、お互い様、おかげさまや思いやりを取り戻さないと感染症以外のものに罹ってしまった分断社会を取り戻して行けないと思っています。

    新潟でやっと数人の有志で子どもたちの笑顔を取り戻すために活動を始めようと思います!またいろいろ教えてください、記事にとても感謝しています、ありがとうございます😊

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